ある患者さんは言っていました
「心不全って死ぬ病気だと思っていた」
半分あたっていて、半分あたっていません
ここのまとめは心不全療養指導士を目指すにあたり、メモ的な感じで整理していきます。
「なんらかの心臓機能障害,すなわち,心臓に器質的および/あるいは機能的異常が生じて心ポンプ機能の代償機転が破綻した結果,呼吸困難・倦怠感や浮腫が出現し,それに伴い運動耐容能が低下する臨床症候群」と定義
引用元:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版)
医療者向けのガイドラインだと難しく感じますね
もっとわかりやすく言うと、
心臓は全身に血液を送るポンプです。
ポンプのどこかが故障した状態です。
血液を全身に十分に送れない状態であり、血液がからだにたまってしまう状態です
2.心不全とそのリスクの進展ステージ
ステージA~Dの4段階に分かれています。
ステージAとBは心不全リスクといって、心不全には当てはまりませんが、放置すれば心不全に移行することを示しています。
ステージCとDは心不全状態を表しており、Dに移行すると厳しい状態であると考えてください。
3.心不全の原因疾患
4.心不全のリスク因子
高血圧、脂質異常症、糖尿病、腎疾患、喫煙、肥満など
ある年齢になったら、上記のどれかに当てはまてくるのではないでしょうか?
私は結婚してから、軽肥満です。
生活を見直さないと将来心不全。。。。。
息切れ、
体重増加、
むくみ、など
もっと細かくあげると、血圧が下がったり、疲れやすくなったり、手足が冷たくなったり、食欲がなくなったりします
これは血液を全身に十分に押し出せないこと、血液が体の中にたまることによって起きる症状です。
6.心不全との付き合い方
一度、心臓はダメージを受けたら完治しません。病状のコントロールができているか、悪化するかのどちらかです。心不全になっても、その後の生活を見直せば、長生きできます。
どの病気も同じですが、好きなもの食べて、酒を飲んで、タバコをすっていれば、悪化して寿命が縮まります。
心不全を繰り返し、入退院を繰り返せば、いつか死にます。
問題なのは、その時の心臓へのダメージ具合は人によって違うので、
本人の長生きしようとする努力、家族の協力がないと意味がありません
7.早期受診の大切さ
体調が悪くなったら、すぐにかかりつけの病院に行きましょう。
入院といわれるかもしれません。
ですが、早めの受診で早期退院が望めます。
もしかしたら、入院ではなく、外来受診だけですむかもしれません。
ただし、
症状があるのに、受診を我慢すればするほど、救急搬送のリスクは上がります
救急搬送された場合、入院期間は長くなりますし、退院できるかどうかは心臓の予備能力にかかっています。
場合によっては、生命維持ができるかどうかという話になるかもしれません。
8.人生会議をしてみる
自分らしく生きるために
命の危機に差し迫ったときに、どのような医療、看護、介護を受けたいか
自分の意思を伝えられる状態でなくなったとき、誰にそれを一任しようとするか
心不全と言われなくても、家族内では話しあってほしい内容です
厚生労働省の啓発リーフレット
https://www.mhlw.go.jp/content/10802000/000536088.pdf
www.med.kobe-u.ac.jp
私の話でいうと、
延命治療は望みません。なくなった後は、臓器移植に使える臓器があったらどうぞ使ってください。家族に見守られながらなくなりたい。治らない病気であるなら、一度は家に外出でもいい、家に帰りたい。
入院加療中に医師がみて、心臓マッサージをする意義がある時は、突然の心停止の時は心臓マッサージを行ってください。心臓マッサージの意義がなければしないで下さい。
こんな感じでしょうか。
書き出すと色々出てくるし、1年後には気持ちが変わっているかもしれません。
考えが変わってもいいんです。
そういう話を信頼おける人、家族でも友人でもいい。
メモでもいい。
誰かにわかるように伝えておくことが重要なんです
もっとわかりやすい、心不全の情報サイト
このサイトの心不全教育スライドダウンロードが一般の方向けなので、
もっと詳しく知りたい方、看護学生、新人看護師におすすめします。
plaza.umin.ac.jp
今回のイラストは、こちらから使用させていただきました。
www.kango-roo.com
リンク
いざ、
「できる!看護師!!」
目指しちゃいましょう☆